公設市場

文化系コラム

公設市場
那覇市の平和通り内に、観光名所のひとつ、第一牧志公設市場がある。TV番組などでよく取材され、一躍認知度があがった場所だ。
沖縄食材が豊富にそろっており、肉コーナーに、ユニークに飾られた豚のチラガー(顔の皮)がディスプレイされている事でも有名。ディスプレイされている豚のチラガーは、毎朝解体したものを飾っており一日の終わりには、調理の材料として使用されるという。


公設市場 〜庶民の台所から、今では観光名所に〜


豚肉専門店では、精肉をはじめ、豚のチラガー、ミミガーのジャーキーやレバーのくん製などが売られ、おばちゃんが、慣れた接客で、あれよあれよと試食をすすめる。レバーのくん製はチーズのような舌触りでおいしく、迷いなく購入。おばちゃんがすすめた通りチーズと一緒に食べると更に旨みを増し、ビールのつまみに最適だった!
豚肉以外にも、山羊肉、牛肉、鶏肉の専門店がある。

魚介類コーナーでは、南国ならではのカラフルで鮮やかな魚や伊勢えび、貝が目を引く。中でも青い魚「ブダイ(方言:イラブチャー)」は本土ではなじみがない為、本当に食べられるのかと尋ねる観光客も多いと聞く。このコーナーを歩くと店員らが「ご飯はまだね?」「魚、買って食堂で調理してもらってー。刺身サービスするよ」とあちこちで魚介類売込合戦がみられる。伊勢えびの半尾が2,000円、う〜ん正直高いと思った。魚を一緒に買うと刺身サービスという一声で、「では、のった!」という感じだ。
市場で購入した魚介類は、2階の食堂で調理していただく(調理料は、500円)というシステムになっている。観光シーズン時や休日の食堂は、混み合っており"待ち"のお客様が列をなす状況。もっとゆったりと食事ができれば満足度は増すことだろう。
(別途、おきぽたスタッフによる、公設市場関連の取材情報ものぞいてみてね!→与那嶺鮮魚おきなわ食堂)

公設市場 公設市場 公設市場
試食をすすめる
肉コーナーの元気なおばちゃん
ディスプレイされた
豚のチラガー
大衆食堂が並ぶ
公設市場の2階


公設市場 〜地元客と市場の歴史〜


では、地元客の利用度はどうなのだろうか。一昔前は、庶民の台所として、地元客の買出しの場であった。本土から大型スーパーが進出をはじめ、そのあおりを受けてか、公設市場から徐々に客足が減少した。スーパーの方が、その他買い物も同時にでき利便性が高かったということであろう。
今でも、近くの地元客は、市場を利用しているが、盆正月、清明祭(シーミー)の時期は、遠方より食材を求めに来る地元客で賑わう。
地元人の私は、公設市場を訪れたのは、今回がたったの2度目。。一度目は、十数年前に、県外の友人が観光に訪れ、公設市場を案内してほしいと言われた時だ。公設市場の存在は無知で聞かれても答えられず、何とか場所の情報だけを調べ、観光客目線で友人と足を運んだのが最初であった。

さて、この公設市場だが、1947年(S22:11月頃)より開南バス停付近に密貿易で仕入れた闇市が発生し、1948年に闇市を移転させ公設市場としたのが始まりだという。市場付近は、人々で賑わい、自然とその通りを「市場通り」(現在の平和通り)と呼ばれるようになった。
1950年代はじめまで、テント小屋の店、屋根のない青空市場もあった。それから、廃材で造られた市場、トタン屋根をつないだ市場が更に発展し、1982年には、アーケードが完成した。
1969年に、第二牧志公設市場ができてた事により、以前の公設市場を「第一牧志公設市場」と改名した。(第二牧志公設市場は、2001年に閉鎖となった。)
当時市場を立ち上げたのは、女性達。戦後、廃墟の中で、家庭を守るため、生きていくため、助け合いの精神で店を切り盛りしていた。敗戦のショックから立ち直れないでいる男達を支え、その日の糧を生み出す、生命力あふれる女性達の姿がここにあった。今では、すっかり組合化された公設市場だが、先人達の意思を受け継ぎ、今でも庶民の台所として、歴史を終わらせる事なく、威勢よく働いている姿がまぶしい。
公設市場の移り変りに触れ、あらためて、戦後の復興の時代を強くたくましく生き続け、沖縄文化を支えてきた先人達に心から敬意を表したい。

時代とともに歩み続ける第一牧志公設市場。毎月18日は、「市場の日」とされ、18日前後には、豚の解体ショーや芸能披露など楽しいイベントが開催される。
まだ、第一牧志公設市場を訪れていない県民の方々!市場の日のイベント見学などを機に、うちなーあんまー達が中心となり築きあげた市場にぜひ足を運んでみてはいかがですか!

公設市場 公設市場 公設市場
廃材で造られた市場
(現牧志公設市場)※注)1
お買物は「平和通り」で
(1950年代)※注)2
現在の平和通り
(2006年10月)


詳細情報


  • 住所沖縄県那覇市松尾2-10-1
  • 電話番号098-867-6560
  • 営業時間9:00-20:00(店によって異なる) ※2階食堂は、10:00-19:00
  • 定休日第4日曜日 ※鮮魚店のみ第2・4・5日曜日休み。12月は営業。


※注)1:那覇市歴史博物館蔵_写真でつづる那覇戦後50年 1945-1995
※注)2:キーストーンスタジオ社提供 那覇市歴史博物館蔵_写真でつづる那覇戦後50年 1945-1995 



参考文献:
那覇市歴史博物館_写真でつづる 那覇 戦後50年 1945-1995
大濱 聡著 「奇跡」と呼ばれた一マイル 沖縄・国際通り物語

コメント一覧

昔の公設市場の写真すごいっす!
きちょうですなー

沖縄の女性は、たくましいですね!
たしかに、おばちゃんに捕まったら最後ですね。かめーかめー攻撃もすごいし。。。
また、面白おかしく話ししてくれますしね。
沖縄のたくましいおばちゃんに憧れます♪

公設市場すごいですねー
写真にもある、豚のチラガーの写真は、すごい写真ですね!
クリスマスには、サンタ帽とかかぶるのかな??

市場、気になりますね。
スーパーなどに比べて結構安くでお魚とか買えちゃったりするんでしょうか?

沖縄の市場って、『公設市場』以外にどんな所があるのでしょうか?
誰かぁ〜、教えて下さいぃ〜(=口=;

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